[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
当サイトは、個人による同人二次創作サイトです。
各団体、作者とは一切関係ありません。
ジャンルにもよりますが、NLもBLもあります。
全体的にネタバレを含んでいますのでご注意を。
文章の無断転載はしないでください。
現在のメインジャンルは、ドラゴンクエスト9(イザ女主)です。
テニスの王子様(タカ不二)・ペルソナ4(主クマ)・ポケモンDPt(アカヒカ)は更新を停止しているため、目次から外しています。
リンクフリーです。報告も必要ありませんので、ご自由に切ったり貼ったりしてください。
Twitterやってます。出没頻度は確実にこちらの方が高いです(汗)
サイト名:Loop
管理人:凧糸
URL:http://teemitmilch.blog.shinobi.jp/
バナーURL:http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/ba88c12cf9aabd9526ce0f17eac24032/1296387033
【ドラゴンクエスト9】
第一パーティのイザヤール×主人公がメインです。
主人公とパーティーメンバーに関して、かなり捏造設定が入る可能性があります。
一応、注意。
うちのこ学園パロディ企画作品置き場(別窓開きます)
主人公とパーティメンバーの設定はこちら。 (最終更新:2010/10/17)
〔イザ主〕
すきなカップリングについて語る質問(イザ主編)
◇その先に道がなくても ラスボス直前。うちの主人公の心構えはこんな感じ。
◇風の舞姫 彼女が扇を持つ理由。
◇見えない星 ナザムに落ちた直後、傷心の主人公。
◇終わりを告げる夜 前編 師匠復活の夜、クロードの「最後の仕事」のお話。
◇終わりを告げる夜 後編 やっと決着がつきました。
◇終わりを告げる夜 エピローグ その後の二人。謝罪と告白。
◇はじまりの歌 師弟が師弟となる前、出会いのお話。
◇天使の祈り クリスマスの日、仲間がアンジュたちに用意したプレゼントとは。
◇つよがりな指先 アンジュが熱を出して倒れた日のお話。
◇残照の中で ある夕暮れ、イザヤールはアンジュの新たな一面を知る。
◇星空に捧ぐ 最後の戦いが終わった日の夜、空を見上げて思うこと。
◇星たちのみちゆき 二度目のクリスマス。一人街に出たサンディは……
〔マイパーティ〕
◇昔の話を 野営の焚き火の前で、クロードが仲間たちに語る過去。 New!
〔マイパーティ・小話〕
◇クロードの日記① 仲間たちとの出会い。
◇クロードの日記② 正式にパーティ結成。
◇クロードの日記③ 天使界からの帰還。
◇クロードの日記④ 恋心を自覚し始める。
◇クロードの日記⑤ 失恋をしたその後で。
◇クロードの日記⑥ 最終決戦を前に、立ちふさがる壁。
◇クロードの日記⑦ 完結。旅の終わりと始まり。
〔うちのこ企画〕
◇出会いはプライスレス 空色さん宅のユリエルちゃんと交流させていただきました。
◇ヴァイオレットとビリジアン 松菱さん宅のガトゥーザ氏とのニアミス話です。
「あの、イザヤールさま」
「なんだ?」
「今日は、どうして私を誘ってくれたんですか?」
二人は公園通り沿いの小さなカフェの中、丸テーブルの席で向かい合っている。
アンジュはお気に入りの生クリームロールケーキ、イザヤールは珈琲ケーキをそれぞれ注文し、舌鼓を打ちながら昼下がりを楽しんでいた。
今までにも、二人でこの店を訪れたことはあった。だがその時は、いつもアンジュから誘いがあった。
イザヤールの方からアンジュを誘ったのは、今回が初めてだ。
「私がお前を誘っては、いけなかったか?」
そう言いながらイザヤールが笑みを深くすると、アンジュは「い、いえっ!」と慌てて首を振った。
「いえ、あの、いけないとか、そういうことじゃなくて……その、嬉しい、です、けど……イザヤールさまが誘ってくれたの、初めてなので、どうしてかな、って……」
だんだんと声を小さくしながら答えるアンジュの頬は、うっすらと赤く染まっている。
少し意地悪な言い方だったか、とイザヤールは少しだけ反省した。このように言ってしまっては、「そんなことはない」と言うしかなくなってしまうだろう。
しかし心は正直で、口角が上がるのを抑えることができなかった。
「今日が何の日か、知っているか?」
「えっ?」
答える代わりにイザヤールが問いかけると、アンジュは一瞬目を丸くし、眉間に皺を寄せて首を捻った。
そしてそのまましばらく黙って考え込み、やがて小さく口を開いた。
「……もしかして、何かの記念日……なんですか? 今日はそのお祝い、とか……」
「まあ、そんなところだ」
「ほ、本当にそうなんですか!? すみません、私、何の日なのかわからなくて……」
小さく頭を下げ、しゅんとするアンジュに、イザヤールは「そんな顔をするな」と笑いかけた。
アンジュが気に病むことではない。あれは遠い過去のこと――覚えていなくても、無理はないのだ。
「実はな。今日は……」
「待ってください、イザヤールさま!」
答えを言おうとしたその時、アンジュが片手でイザヤールを制した。
「どうした?」
「少し、時間をくれませんか? 自分で思い出してみせますから!」
アンジュは胸に手を当て、まっすぐな視線をイザヤールに向けた。ここは譲れないと言わんばかりに。その真剣な眼差しを受けて、首を振ることはできなかった。
「わかった。では、明日になるまで待って、それでもわからなければ答えを言おう。それでどうだ?」
「はい、ありがとうございます!」
ぱあっと表情を輝かせたかと思うと、次の瞬間には、アンジュは顎に手を当てて再び考え始めていた。
イザヤールは無言のまま、その様子を見つめていた。自分の問いに対して、こんなにも一生懸命になってくれている――そう思うと、目の前の少女がますます愛しく思えた。
(……お前を選んで、本当によかった)
アンジュを見つめるうち、イザヤールの心は、自然とそう呟いていた。
この日は、全ての始まりの日。
アンジュが、イザヤールの弟子になった日だ。
師弟として過ごし、女神の果実が実った日に引き離され、敵対する立場として再会し、一度は死したが、その後人間として彼女の元へ戻り、想いが通じて恋人となり、こうして今、共に生きている――その最初の一歩を、かつてこの日に、二人は歩き始めたのだ。
今日はその記念日を共に過ごしたいと思い、こうしてアンジュを誘ったのだが、何の日か思い出そうと必死に考えているアンジュの様子を見ていると、まだその事は言えそうにない。
だから心の中で、イザヤールは彼女に告げた。
(私のもとへ来てくれて、本当にありがとう……アンジュ)
声に出して伝えたとき、彼女が見せてくれるであろう満面の笑みを、思い浮かべながら。
拙いですが、DQ9の3周年記念の小話でした。
この日は私にとっても、はじまりの日。
DQ9を購入して、うちの子が生まれて、お話を書いてサイトを作って、お友達ができて交流が深まって……今の私につながる様々なことが、DQ9をきっかけにして始まりました。
DQ9がなければ、今の私はなかったと思います。冗談じゃなく(笑)
なので、ありがとうの気持ちをこめて、このお話を書きました。
……といっても実際3周年は昨日だったんですが(汗)
私が購入したのは翌日12日だったからということで、一日遅れですがご了承ください←
えー……お久しぶりです。(汗)
「サイト関連だけでなく、日常についてももっと語っていきたい」とか年明けに言っておきながら気づけば半年間も更新停止状態になっていました……すみません! 生きてます!! ちゃんと生きてます!!
もうこうなったら私はお話の更新時以外ずっと潜ってた方がいいんじゃないかって気がしてきました。
いえ思っただけですごめんなさい。努力します……
さて、半年ぶりの更新はクロードの過去話となりました。
今回の更新と同時に、作品一覧の分類もちょっと変えています。「マイパーティ」にはこの話のみを入れ、「クロードの日記」シリーズは「マイパーティ・小話」として分けました。
彼の話は一人称形式にしよう、とずっと前から思っていたのですが、思いの外クロードがうまく喋ってくれずかなりの難産になりました(汗)
でも書きたいもの全部詰め込めたのですごく満足してます!
行商人については想像で書いたところも多いので、「これ違うよ!」っていうところがあったらすみません。
遠慮無く指摘してやってください(汗)
ちなみに。
「デューク」と「トール」という名前ですが、ギリシャ神話の双子「ポリデュークス」と「カストール」からつけました。
……まあ、この名前を知ったきっかけは、某ペルソナなんですがね←
次もマイパーティ話を書こうと考え中です。今度はサティとメルの過去を。
この二人の過去はクロード以上に複雑なので、ちょっと長めの話になることが予想されます。
……出来上がるまで、まだ間が空くかもしれませんが(汗)気長にお待ち頂ければ幸いです!
気づけば半年ぶりの更新となってしまいました……(滝汗)
が、ようやく完成しました!
ずっと書きたいと思っていたものの一つ、クロードの過去話!
別名、「クロード、オオカミアタックを覚える。」(笑)