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本当は早く後編を仕上げなければならないのだろうけど……クロードのキャラを掴むためのリハビリも兼ねて。
DQ9サイト様の「口調バトン」からアイデアを得て書いたものです。
「マイパーティ」カテゴリも作ったので、今後ちょくちょく増えていくと思われます。
まずは、仲間たちとの出会いの日から。
--------------クロードの日記①
今日は本当に、色んな事がありすぎた一日だった。とりあえず、順を追って書いていくことにしよう。
お触れが出ていた黒騎士退治には、なんとか志願することができた。といっても、間接的なものだが。まさかこんなことになるなんて、思いもしなかったな。
事の始まりは今朝。王様に会って依頼を受けようとセントシュタイン城に向かったら、入り口のあたりで女の旅人が兵士と話しているのが目に留まって、思わず立ち止まった。ピンクの長い髪が珍しかったせいかもしれないな。
後ろ姿しか見えなかったが、背格好を見ると15歳くらいだろう。旅人にしてはかなり若い……というか幼いように見えた。
それだけなら特に気にしないでそのまま城の中に入っていたんだが、兵士がその旅人に向かって深々と頭を下げたから驚きだ。旅人も軽く頭を下げると、踵を返して街の方へと歩いていった。
一瞬すれ違った時に見えた顔は、やっぱり幼く見えた。
その幼さのせいもあってか、俺は気にならずにはいられなかった。「あいつは一体何者なんだ?」と。
兵士に頭を下げさせるくらいだから、ただ者ではないんだろう。そこでその兵士に話を聞いてみたら、なんとあいつがたった今黒騎士退治の依頼を受けてきたという。これには度肝を抜かれた。
先を越されたショックよりも、あんな奴に頼んで本当に大丈夫なのか、っていう不安の方が大きかったな。……今はちょっと、申し訳ないと思ってる。
自分も志願しに来たことを言ったら、兵士はさっきの旅人に頼んで連れて行ってもらったらどうか、と提案してくれた。この提案がなかったら、きっと俺は不安を抱えたまま黒騎士退治を諦めていただろうな。あの兵士には、感謝しないとな。
城からあまり離れていなかったから、旅人はすぐに見つかった。声を掛けて事情を話すと、ちょうど今から酒場で仲間を捜そうと思っていたから好都合だ、と快く引き受けてくれた。警戒心のない奴でよかった。疑いを知らないっていうのも、それはそれで問題なのかもしれないが。
それから酒場に行って、軽く自己紹介をした。
旅人の名前はアンジュ。ウォルロ村の方から来た旅芸人だそうだ。詳しい素性は話してはくれなかったが、初対面の人間に易々と話せるものでもないだろう。
自己紹介の後、これからのことについて話し合っていたら、その話に突然食いついてきた奴がいた。近くの席に座っていたらしい、男女の二人組の冒険者だった。主に食いついてきたのは女の方だったけどな。自分も連れて行って欲しいと言うそいつを、アンジュは事情も聞かずにあっさりと仲間に加えた。本当に来る者拒まずな性格なんだな。
そんなわけで、魔法使いのサティと僧侶のメルが仲間に加わった。今まで一人旅だったのが、いきなり四人での旅になるとはな。
出会ったばかりのメンバーでうまくいくのか、若干不安ではあるが……まあ、みんな悪い奴ではなさそうだから、なんとかなるだろう。
今夜は旅の無事を祈って、四人で杯を交わした。明日の出発が楽しみだ。
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初対面なので、メンバーのことはけっこうあっさりめに書いてます。
みんなに対する心情も、今後書いて行けたらいいなあ。
日記形式だと割と書きやすいので、どんどん続いていくかもしれません(汗)