好きなものを好きなように書き散らかす二次創作サイト。
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主クマお題その3。
主クマ派として、ここは外せないイベントだと思います。
にも関わらずものすごく短いです。すみません。
主クマ派として、ここは外せないイベントだと思います。
にも関わらずものすごく短いです。すみません。
--------------ただ、君と居たいと
――俺は今、何を言ったんだ?
そう言ってしまいそうになるのを、すんでの所で飲み込んだ。
そんな言葉を口にしてしまえば、目の前の彼が傷つくに決まっている。
しかし。自分自身、理解できないのだ。
何故、飛び出してしまったのか。
反射的に――いや、むしろ衝動的に。
「クマ、行くな!」――という言葉が。
考えてみれば、「菜々子との約束がまだ済んでいない」とか、「クマがいなくなると寂しい」とか、言い方はいくらでもあったはずなのだ。
こんな風に声を張り上げなくたって、いくらでも。
けれど、考える余裕など、きっとなかったのだ。
何故。と、そればかりを思う。
何故、言葉が飛び出したのか。
何故、このような衝動が起きたのか。
――わからない。考えれば、考えるほど。
けれど。
「……センセイ……」
彼だけが使う愛称を呼ばれ、はっと意識を取り戻す。思考に耽るあまり、周りが見えていなかったらしい。
慌てて視線を上げると、
目の前の彼は――クマは、笑っていた。
今にも泣き出しそうな顔――彼は泣くことができないらしく、涙はないが――ではあるが、その青い瞳は、今までになく輝いている。
言葉には出さないけれど、嬉しい、とその瞳が、語っていた。
(……まぁ、そのうちわかるだろう)
自分の中に起こった衝動の、その意味は、まだわからないけれど。
これだけは言える。
彼は、自分の言葉を聞いて、喜んでくれた。
そして、こうして自分に、笑顔を見せてくれている。
とりあえず、今はそれだけで、よしとしようか。
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ここの選択肢。
どれを選んでも会話に変化はありませんが、わたしはこの台詞を選びました。
衝動的に言ってしまった、という感じが好きなので。
次からちょっとずつ加速していく予定でいます。
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